松本書道会
現代破体書道の第一人者・松本筑峯の流れを汲む書道教室です。
お子さんから一般の方まで、初心者から師範取得・破体創作まで。
破体とは

● 唯一自己表現のできる究極の書 ●

 皆さん、破体とは何かご存知でしょうか?

 破体(はたい)とは、さまざまな書体を組み合わせてひとつの作品として完成させる技法をいいます。 書体には、皆さんがよくみる楷書をはじめ、行書、草書、また中国で古くから使われている金文、隷書、篆書、契文があり、仮名では片かな、平がな、変体がながあります。 それらの書体を自由に組み合わせ、方勢(直線)と円勢(曲線)の調和を考えながらクリエイティブに表現する書芸術が『破体』です。

 『破体』の傑作は中国では盛唐、日本では平安中期に存在していましたが、その後長い空白期間がありました。 本会の創立者・松本筑峯は、『破体』の造形美に魅せられ、徹底的に探究、方勢(隷書)と円勢(金文・篆書・草書)を組み合わせて表現する書法を確立し、現在に甦らせました。特に中国周時代に用いられた金文は、書体の根源であり、金文の活用によってイメージ表現の書となります。松本筑峯が大成した破体書は、日本ではもちろんのこと、中国や韓国、その他世界各国でも喝采を浴び、注目されています。

 同じ漢字でも違う書体を組み合わせるだけで、完成した作品の雰囲気がまったく変わります。 また字の配置や墨の濃淡、空白のとり方によっても醸し出す雰囲気は変化します。 他の模倣をする書と違い、個性を活かせ、自由に自己表現ができる究極の書が『破体』なのです。

パソコン時代でキーボードを使うことが多くなった今こそ原点に戻り、ご自身の手で表現することの喜びや楽しさを存分に味わってみてはいかがでしょうか。

破体美 破体美
「破」 … 草書
「体」 … 金文
「美」 … 隷書